ケーブルマシンのアタッチメント(ハンドル)には数多くの種類があり、どれがどの筋肉部位に効果的なのか、わかりづらいかと思いますので、主なケーブルアタッチメントの種類とトレーニング種目別の使い方を解説します。
また、最新型の人間工学(エルゴノミクス)に基づいたケーブルアタッチメント類もご紹介します(2021年12月追記)。
ストレートバーアタッチメント
IROTECラットプルダウンバー |
上から引くタイプのケーブルマシンの標準アタッチメントが、こちらのようなストレートバー(またはラットバー)と呼ばれるものです。
広背筋側部に効果の高いノーマルラットプルダウンや、上腕三頭筋短頭に効果的なノーマルプレスダウンに使われます。
また、ケーブルローイングの刺激を変えたい時や、ケーブルカールにもストレートバーアタッチメントは使われますが、取り回しの関係で主にショートタイプのものが使用されます。
ワイドパラレルアタッチメント
IROTECワイドパラレルグリップバー |
ワイドパラレルアタッチメントは、ラットプルダウンやケーブルローイングの刺激を変えたい時に使うと有効なアタッチメントです。
ナローパラレルアタッチメント
IROTECロウプーリーハンドル |
ナローパラレルアタッチメントは、ケーブルローイングの標準となるケーブルアタッチメントです。
また、ラットマシンに取り付けて、ナローパラレルグリップで行うラットプルダウンは、広背筋中央部と僧帽筋に効果的です。
Vバーアタッチメント
IROTECプルダウンハンドル |
トライセプスプレスダウン専用とも言えるのがVバーアタッチメントで、縦に手をグリップする=脇が閉まることから、上腕三頭筋長頭を集中的に鍛えることが可能です。
IROTECシングルハンドル |
シングルハンドアタッチメントは、二台のケーブルマシンを使うケーブルフライの標準となるアタッチメントです。
ショートロープアタッチメント
IROTECトライセップロープ |
ロープアタッチメントには、こちらのようなショートタイプとロープが長めのロングタイプがあります。
ショートタイプのロープアタッチメントは、ケーブルカールやケーブルローイングなどあまり手幅を広げる必要がない種目に使われます。
ロングロープアタッチメント
IROTECトライセップロープ2 |
一方、ロングタイプのロープアタッチメントは、手を広げて回旋運動も行うロープトライセプスプレスダウンなど、大きな動作のトレーニングに使用されます。
シングルロープアタッチメント
IROTECシングルロープアタッチメント |
シングルロープアタッチメントは、片手で行うケーブルカールやトライセプスプレスダウンに使用され、通常よりも広い可動範囲と回旋運動で筋肉を最大収縮させるのに適しています。
最新の特殊アタッチメント
人間工学(エルゴノミクス)に基づいて設計されたハンドル
エルゴノミクスシングルハンドル
エルゴノミクスロープハンドル
エルゴノミクスプロネーションハンドル
エルゴノミクスパラレルハンドル
ロシアンハンドル
ウルトラグリップ
ウルトラグリップは中心と重心がずれている偏心ローラーで、アームレスリング元世界チャンピオンのイゴール・マジョレンコ氏によって開発されました。
重心が偏っているため、手の平のなかでローラーが転がらず、確実に指先からストローク力を鍛えられるアタッチメントです。
ストラップローラー
ストラップローラーは、ローラーがフレキシブルなストラップ生地に接合されていますので、工夫次第でさまざまな使い方ができます。ただストロークするだけでなく、捻りながらストロークすることが可能で、さまざまな競技の前腕トレーニングに有効です。
また、手の甲がストラップで押さえられるため、ローラーを握りしめる必要がなく、手の平や指の腹の任意の箇所に集中したリストトレーニングが実現できます。
ストラップローラーを見る
プライベートハンドル
プライベートハンドルは最近になり人気が上昇している強化プラスチック製のケーブルアタッチメントで、ジムに持ち込んで使用する個人用ハンドルです。
イーグルストラップ
イーグルストラップは指先一本ずつをループに通し、さまざまなケーブルトレーニング種目を行うことで総合的な握力=「掴む力」を鍛えられるアタッチメントです。
グリップアタッチメント
ジムになければマイアタッチメントを
ここまでご紹介してきたような、全てのケーブルアタッチメントが揃っているトレーニングジムは意外と少ないものです。
どうしてもやりたい種目がある場合は、ジムに許可をとってマイアタッチメントを用意するのもおすすめです。
なお、こちらは筆者のバックボーン競技であるアームレスリングの前腕強化のために、鉄工所勤務の友人に頼んで作成したオリジナル自作ケーブルアタッチメントです。
通常のシングルハンドアタッチメントよりも、グリップ部分が数倍太くなっています。